
北海道にお住まいの斉藤健さん(仮名)は、ココ山岡で購入したダイヤモンドネックレスを、郵送でパンサラッサに売却されました。
(株)パンサラッサの平澤社長と共に、札幌市内のレストランで斉藤さんとお会いし、ココ山岡での購入経緯や、パンサラッサのダイヤ買取サービスを利用した感想などをうかがいました。
(取材: ライター 佐々木 至)
ココ山岡
1997年に破産した全国チェーンのダイヤモンド販売会社。正式社名は株式会社ココ山岡宝飾店。人通りの多い場所で販売員(主に女性)が通行人(主に男性)を呼び止め、「一定期間後に販売価格で買い戻す」という特約を強調しながら、ダイヤモンドネックレスを販売していた。破産後、経営難を認識しながら買戻特約付でダイヤモンドを販売していたことが詐欺罪にあたるとして捜索を受けた。
斉藤さんについて
― はじめに、斉藤さんの自己紹介をお願いします。
斉藤健です。
昭和46年生まれです。
地元のサービス業の会社に勤めています。5年前に職場結婚した妻と、二人で暮らしています。
北海道で生まれ、北海道で育ち、住まいもずっと北海道です。
先日パンサラッサさんに、郵送でダイヤモンドネックレスを買い取ってもらいました。
僕が23歳の時、ココ山岡で買ったネックレスです。

横浜元町を散策中、ココ山岡の女性販売員に呼び止められた
― ココ山岡でダイヤモンドネックレスで買った時のことを教えてください。
あの時は、友達が横浜の会社に就職したので、友達を訪ねて、横浜まで遊びに行ったんです。
友達と二人で、横浜元町の商店街をぶらぶら散策していると、24〜25歳ぐらいの女の人に呼び止められました。その女の人が、ココ山岡の販売員でした。
女の人の熱心な誘いに負けて、友達と二人で店に入ると、「結婚するのにどれぐらいの費用が掛かるか、ご存じ ですか?」、「今このダイヤモンドのネックレスを買っておけば、結婚する時に指輪に変えて、婚約指輪にできますよ」、「あなたが身につけていたダイヤを婚 約指輪にしたら、彼女もきっと喜びますよ」みたいな話をされました。
「もしいらなくなったら、その時はうちの店で買い取るから」、というようなことも言われました。
いろいろな商品を見せられて、2〜3時間ぐらいずっと、説明を聞かされ続けました。
それで最後には、僕も友達も、その場で契約書にサインしてしまいました。

― ネックレスはいくらで購入しましたか。
ネックレスの価格は100万円ぐらいでした。
― 購入したネックレスは、その後どのように使いましたか。
実際にネックレスを使うことは、結局ほとんどありませんでした。
僕はその頃アトピーがひどかったこともあって、金属のネックレスは身につけられなかったんです。ですからそのネックレスは、タンスの引出しにしまったままになってしまいました。
― その後、ココ山岡について何か知ったことはありましたか。
その後6年ぐらいして、ココ山岡が倒産したことをニュースで知りました。詐欺まがいのことをやっていたと会社だったとわかって、ガクーッと落ち込みました。
地元買取店の査定額は7万数千円だった

― 今回、ダイヤモンドネックレスを売ろうと思ったきっかけを教えてください。
一昨年の夏、引越をしたんです。引越直後は忙しくてできなかった荷物の整理を、去年の夏にようやくやっていたら、ココ山岡で買ったダイヤモンドネックレスが出てきました。
ダイヤモンドネックレスのことは、それまで妻に教えていなかったのですが、そこで初めて妻に見せて、「これ、どうしたらいいと思う?」と相談しました。
しばらく二人で話し合った結果、「どうせ持ってても仕方ないものだから、もう売ってしまおうよ」ということになりました。
― ダイヤモンドネックレスを売ることに決めた後、どのように行動しましたか。
地元では有名な、貴金属や時計やバッグの買取をやる店に、妻と二人で買取金額を査定してもらいに行きました。
― その買取店では、いくらに査定されましたか。
7万何千円かに査定されました。
― ダイヤモンドネックレスを売ることに決めた後、どのように行動しましたか。
地元では有名な、貴金属や時計やバッグの買取をやる店に、妻と二人で買取金額を査定してもらいに行きました。
― その買取店では、ダイヤモンド鑑定士が鑑定している様子でしたか。
鑑定士の方の写真が店に掲げてあったのですが、その鑑定士の方は、店にはいませんでした。けっこう時間を掛けて鑑定してはいたのですが……。係の人が途中でどこかに電話を掛けていましたので、鑑定士の人に相談していたのかもしれません。
― ダイヤモンドネックレスを売ることに決めた後、どのように行動しましたか。
地元では有名な、貴金属や時計やバッグの買取をやる店に、妻と二人で買取金額を査定してもらいに行きました。
― その買取店の査定額を聞いた後、どうしましたか。
もっと高く査定してくれるところはないかと思い、近所の質屋さんのようなところにも行ってみました。そこでもやっぱり、7万円ちょっとという査定でした。

地元買取店の査定額に納得できず、ネットで検索
― パンサラッサのことは、どのようにして知りましたか。
地元の買取店の査定額に納得が行かなかったので、もっと高く買い取ってくれるところはないか、インターネットで調べてみました。「ココ山岡 ネックレス」で検索して、Googleで一番上位に表示されていたのが、パンサラッサさんでした。
パンサラッサさんのホームページを見ると、買取事例がたくさん出ていて、ココ山岡の、僕が持っているのと同じ形のネックレスの買取事例もありました。それなら、ここで査定額を聞いてみようと思い、ホームページに出ていたフリーダイヤル番号に電話を掛けました。

― パンサラッサの電話対応はいかがでしたか。
若い女性鑑定士の方が電話に出ました。「ココ山岡で買ったダイヤのネックレスの、買取金額を知りたいんですけど」と伝えると、「ネックレスを買った時の、鑑定書 はお持ちですか?」と聞かれました。
鑑定書に書いてあることを伝えると、「実物を拝見するまでは正確にお答えできないのですが、おそらく、7万円から23万円の間で買い取らせていただけると思います」と教えてくれました。
地元の買取店より、ずっと高く買い取ってもらえるかもしれない、とわかったので、無料梱包パックを送ってもらい、郵送査定をお願いすることにしました。
パンサラッサの査定額は約3倍だった
― 無料梱包パックはすぐ届きましたか。
はい。電話でお願いして2、3日後には、パンサラッサさんから無料梱包パックが送られて来ました。
封を開けると、中にパンフレットと、申込書と、発送用のバッグと、宅急便の着払伝票が入っていました。
パンフレットには、発送の仕方だけでなく、どうやって買取金額を計算しているかの説明ですとか、社長さんの経歴なども書かれていました。実は、電話で査定をお願いした時点では、「本当に信頼できる会社なのかな?」って、まだちょっと不安だったんです。でも、送られて来たパンフレットがけっこうしっかりしてたので、その時点で不安はなくなりました。 申込書に記入し、ダイヤモンドネックレスと鑑定書が入った箱、それから身分証明書のコピーを発送用バッグに入れて封をして、差出人を記入した着払伝票を貼り、コンビニから発送しました。

― ネックレスを発送後、査定額の連絡はすぐありましたか。
はい。発送して4〜5日後には、パンサラッサさんから査定額の連絡がありました。査定額は、22万8千円でした。プラチナのチェーン部分の重量が予想以上 にあったので、最初の概算額の上限に近い額になったということでした。地元の買取店の約3倍の買取額でしたから、かなり驚きました。
もう即決で、買取をお願いしました。後で妻に報告すると、妻もびっくりしていました。
― 代金はすぐ入金されましたか。
はい。電話で買取をお願いした翌日には、僕の口座に代金が入金されていました。
― ここでパンサラッサの平澤社長に質問です。今回のように、他店の差定額とパンサラッサの差定額に、約3倍の開きが出ることはよくあるのですか。
正直申し上げまして、今回の3倍の開きには、私も驚いています。ココ山岡のダイヤモンドネックレスには、金属部分がゴールドのものとプラチナのものがあり、形はだいたい4パターンに分かれます。
斉藤様に今回ご売却いただいたネックレスはプラチナで、金属部分が最も重い形のものです。 このタイプのネックレスですと、地金部分の買取金額だけでも、当時6万円以上になったはずです。
ですから、ネックレス全体で7万数千円ということは、ダイヤ部分の価格を、ほとんど査定していないということになります。

― なぜ、斉藤さんの地元の買取店では、ダイヤ部分の価格をほとんど査定しなかったのでしょう。
斉藤様がおっしゃっていましたね……その買取店には、ダイヤモンド鑑定士の写真が掲げれてはいたが、実際にはその鑑定士は店にいなかったと……。おそらく、ここに答えがあると思います。
ダイヤモンドの鑑定は非常に難しく、専門の学校を卒業して資格を取った鑑定士でも、正確に価格を査定できるようになるまでには、半年から1年以上の訓練が必要です。鑑定士がいない買取店では、ダイヤモンドの価格を、正確に査定できません。
ですので、転売価格が買取価格を下回るリスクを避けるため、考えられる範囲で最も低い価格に査定しようとするのです。パンサラッサのように、査定スタッフ全員が訓練を受けたダイヤモンド鑑定士の店は、ほとんどないのが実情です。
― 斉藤さんと同じ形のダイヤモンドネックレスなら、今回の斉藤さんと同じ金額で買い取ってもらえるのですか。
残念ながら、断言することはできません。
まずダイヤモンドの買取価格は、輸入価格の変動に従って常に変化しています。また、ココ山岡のダイヤモンド製品に使用されているダイヤのグレードも、ご購入の時期によって、かなり差があるのです。
大ざっぱに申しまして、ココ山岡でのご購入額が同じでも、お買い上げの 時期が後になるほど、より低いグレードのダイヤが使用されている傾向があります。
実際の買取額は、あくまでもお品物を拝見した上で、慎重に査定させていただくものとご理解ください。
これからダイヤを売ろうと思っている方へのアドバイス
― 最後に、これからダイヤを売ろうと思っている方へ、アドバイスがあればお願いします。
他のお店の買取査定額を聞いて納得できなかった時は、パンサラッサさんにも査定をお願いしてみるといいと思います。僕が経験したように、けっこう有名な買取店でも、パンサラッサさんより査定額が低いことがあると思いますから。

岸本様、本日はお忙しい中、 貴重なお話をありがとうございました。(取材: ライター 佐々木 至)