
東京都にお住まいの岸本千恵美さん(仮名)は、パンサラッサのダイヤ買取サービスを、既に10回以上利用されています。
(株)パンサラッサの平澤社長と共に、銀座のパンサラッサの店内で岸本さんとお会いし、パンサラッサのダイヤ買取サービスを利用するようになった経緯などをうかがいました。
(取材: ライター 佐々木 至)
岸本さんについて
― はじめに、岸本さんの自己紹介をお願いします。
岸本千恵美です。
昭和21年生まれです。都内に住んでいます。
夫は会社経営者です。
東京で、100年以上のれんを守ってきた会社です。
― 岸本さんは、パンサラッサのダイヤ買取サービスをどのように利用していますか。
パンサラッサさんのダイヤ買取サービスは、2年ぐらい前から利用しています。銀座のこのお店には、もう10回以上立ち寄らせてもらっています。

古いダイヤの指輪が壊れてしまった
― 岸本さんは、どのようなきっかけでパンサラッサを利用し始めたのですか。
私は宝石類が大好きです。行きつけの宝石店や百貨店で、よく指輪やイヤリングなどを買っています。外出する時は必ず気に入った宝石を身につけます。
また、10年ぐらい前に、かなりの数の宝石類を、母から譲り受けました。
大正生まれの母も、宝石類は大好きです。家には、母が父からプレゼントされた指輪や、出入りの宝石時計店から買ったネックレスなどが、たくさんあります。
母から譲り受けた宝石類の中に、形は古いのですが私が気に入ってよく付けていたダイヤの指輪がありました。その指輪に付いていたダイヤが、ある時何かの拍子に、指輪から外れてしまったんです。

― そんなことがあるんですね。
はい。あとでパンサラッサの方にうかがうと、ダイヤの指輪も、古くなると金属のツメがダイヤで削れて、ゆるんでしまうことがあるそうです。
壊れたアクセサリー類を家に置いておくのは、縁起がよくないと以前から聞いていました。そこで銀座の有名貴金属店に、修理をお願いしに行きました。ところが修理代をうかがうと、けっこうな金額になることがわかりました。
母からもらった指輪なので、大事にしないといけないという思いもありました。
ただもう古い指輪で、傷も多く、ダイヤの光も黄味がかっていました。迷った末、修理はせず売ってしまうことにしました。
ただ私は、それまでダイヤを売った経験なんてありません。友達に聞いても、そういうお店を知っている人が、誰もいませんでした。そこで、ダイヤの買取をしてくださるお店を、自分で探すことにしました。
パンサラッサのことはNTTの「おしえてタウンページ」で教えられた

― ダイヤ買取店を探す時、どのようなお店がいいと思いましたか。
なにしろはじめてのことで、買い取っていただく場合のお値段の相場なども、まったくわかりません。ですので、とにかく信頼できそうな、きちんとしたお店でお売りしたいと思いました。
質屋さんのようなところに行くのは、抵抗がありました。
― 信頼できそうなダイヤ買取店を、どのように探しましたか。
NTTの「おしえてタウンページ」というサービスを利用しました。電話を掛けて、どこの、どんなお店を探しているかを伝えると、オペレーターの方が、当てはまるお店の電話番号を教えてくれるんです。いつもとても親切に教えていただけるので、私は旅行先の宿を探す時などに、よく利用させてもらっています。
「おしえてタウンページ」に電話を掛けて、「東京都内で、ダイヤモンドの買取をしているお店を探しているんですけど」と、オペレーターの方に伝えました。
そうすると、パンサラッサさんを含めて、3軒の買取店の電話番号を教えてくれました。
教えてもらった3軒の中から、まず最初に、パンサラッサさんに電話を掛けました。場所がなじみのある銀座でしたし、「パンサラッサ」というお店の名前も素敵だと思いました。
― ここでパンサラッサの平澤社長に質問です。岸本さんは「パンサラッサ」という名前を褒められていました。「パンサラッサ」とはどのような意味ですか。
ご説明いたします。「パンサラッサ」は、古典ギリシア語で「すべての海」という意味です。かつて地球上の大陸は1つで、それが徐々に分かれて現在の7大陸になったと言われています。大陸移動説を唱えたドイツ人学者ヴェーゲナーは、この太古の巨大大陸を「パンゲア」と名づけ、その周囲を囲む大海を「パンサラッサ」と名づけました。
ダイヤモンドは、いわば太古の地球からの贈り物です。「太古の地球からの贈り物であるダイヤを流通させる会社」という意味を込めて、太古の地球を覆っていた海の名前である「パンサラッサ」を、当社は社名としております。 岸本様にお褒めいただき、私も嬉しく思っております。

電話を掛けるとスタッフが丁寧に対応してくれた

― はじめてパンサラッサに電話を掛けた時の対応は、いかがでしたか。
落ち着いた感じの、若い男性鑑定士の方が、丁寧に対応してくださいました。「壊れたダイヤの指輪をお売りしたいのですが」と伝え、指輪に付いていた鑑定書の内容を読み上げると、「実物を拝見するまでは正確にお答えできないのですが」と前置きされて、買取価格の目安を教えてくださいました。
電話での対応が感じよかったので、パンサラッサさんのお店にうかがって、品物を見ていただくことにしました。次の休日、主人が運転する車に娘と乗り、銀座のお店に行きました。
店の前で車を降り、主人には車で待ってもらって、娘と2人でお店に入りました。
売却は思っていたよりずっと簡単だった
― はじめてパンサラッサのお店に来た時の印象は、いかがでしたか。
お店の中が清潔で、内装もすっきりしていて、とても居心地よく感じました。鑑定士の方の対応も丁寧で、電話での印象どおりでした。
それで「あ、ここは信用できるな」と直感しました。娘に「ここだったら、大丈夫そうね」と言うと、娘も「そうね」と同意してくれました。
持ってきた品物を取り出し、鑑定書と一緒に鑑定士の方にお預けすると、目の前で鑑定が始まりました。壊れたダイヤの指輪一つで、10分近くは鑑定されていたと思います。「丁寧に鑑定していただいてるな」と感じました。
鑑定が終わると、鑑定士の方が査定額を教えてくれました。私としては十分な金額でしたので、お売りすることに決めました。書類に必要事項を記入して身分証をお見せすると、その場で代金をいいただけました。手続きは、思っていたよりずっと簡単でした。

売却すれば宝石類が有効活用されると聞き、繰り返し利用するように
― その後は、パンサラッサのダイヤ買取サービスをどのように利用していますか。
パンサラッサさんでダイヤの指輪をお売りしてしばらくして、友達から、「最近は、いい宝石がなかなか採れなくなっているらしいわよ。金やプラチナも、足りなくなっているらしいわよ」という話を聞きました。
その友達は、もう使わなくなった宝石や貴金属は、買い取ってもらって、世の中のお役に立ててもらった方がいいと考えて、デパートの貴金属買取コーナーで売っているとのことでした。
「そんな考え方があるのね」と感心し、私も、家にある宝石や貴金属であまり思い出のないものは、どこかで買い取っていただこうと思いました。

ただ、宝石や貴金属をデパートでお売りするのは、ちょっと抵抗があります。「どこか、気持ちよく宝石や貴金属をお売りできるお店はないかしら?」と考えて、パンサラッサさんのことを思い出しました。
そこで、母から譲り受けたネックレス数本を持って、パンサラッサさんのお店にうかがいました。「お売りした宝石や貴金属は、どうされているのですか?」と鑑定士の方にうかがうと、宝石も貴金属も、磨いたり溶かしたりした後、新しい宝飾品等に利用されているとのことでした。それなら私の希望通りの使われ方だと思い、もう売ってもいい宝石や貴金属は、パンサラッサさんでお売りしようと決めました。
それからは、機会があるごとに、いらなくなった宝石や貴金属をお持ちして、買い取っていただいています。パンサラッサさんは、いつも丁寧に品物を鑑定して、お値段を付けてくださいます。なにより、鑑定士のみなさんがいつも気持ちよく対応してくださるのが嬉しいです。
― 再びパンサラッサの平澤社長に質問です。岸本さんのように、「パンサラッサの鑑定スタッフは対応が気持ちよい」と評価されるお客さんは多いのですか。
はい。当社の鑑定スタッフの対応につきましては、ありがたいことに、たびたびお客様からお褒めの言葉を頂戴しております。
当店を利用されるお客様は、「ダイヤを売るのは、生まれてはじめて」という方がほとんどです。はじめてのお客様は、多かれ少なかれ、当店のご利用に不安を感じていらっしゃるのではないでしょうか。
そうしたお客様の不安を少しでも和らげるためにも、お客様のお気持ちに十分配慮した対応を心がけるよう、鑑定スタッフには申し渡しております。
また、お客様への対応をお褒めいただけている理由には、当社の査定方針も、少なからず関係しているように思います。

― 査定方針と、お客さんへの対応の間に、どのような関係があるのですか。
パンサラッサでは査定の際、お客様に、最初から上限いっぱいの買取額を提示しています。「買取額を低めに提示して、お客様が納得されなければ、少しずつ値段を上げる」といった“駆け引き”は、いっさいしていません。
“駆け引き”をしないぶん、鑑定スタッフの対応もおのずと、お客様にとって快いものになるのではないかと想像しております。
また、最初から上限いっぱいの買取額を提示できるということは、鑑定スタッフ全員が、高い鑑定力と、豊富な知識を持っているということです。鑑定力が高く、知識が豊富であるということは、対応に“ごまかし”がないということです。そうした“ごまかし”のない対応も、お客様にご評価いただけているのかも知れません。
― 岸本さんは、パンサラッサで売却した宝石や貴金属が、新しい宝飾品に再生される点も評価されていました。
はい。ご売却いただいた宝飾品は、宝石部分と貴金属部分に分けられ、それぞれ有効に再利用されております。宝石の部分は、磨かれて新たに鑑定書を付けられ、再び宝飾品に使われます。貴金属の部分は、溶かされて塊にされ、宝飾品や工業製品に利用されます。
宝石は、地球の奥深くで、何万年も掛かって結晶したものです。このため物質として非常に安定しており、年を経ても、内部の品質は劣化しません。特にダイヤモンドの安定性は高く、表面が傷付くことさえまれです。人間が100年、200年と使ったダイヤも、地中から掘り出したばかりのダイヤも、内部の価値はまったく変わらないのです。
ダイヤも限りある天然資源です。岸本様もおっしゃっていたように、ご自宅で眠ったままのダイヤをご売却いただくことで、新たな宝飾品として活用されるきっかけを作っていただくことも、非常に意義あることと推察いたします。
ダイヤの売却を検討している方へのアドバイス
― 最後に、ダイヤの売却を検討している方へ、アドバイスがあればお願いします。
宝石って、みなさん一つ一つに、いろいろな思い出をお持ちですよね。大切な思い出のある宝石は、そのままご自身で、大切に持ち続けられたらいいと思います。私も、父と母の思い出が詰まったダイヤモンドリングは、これからも大切に手元に置いておくつもりです。
でも、いつまでも家にしまってあって、ただ古くなっていくばかりの宝石があるなら、思い切ってお売りしてもいいのではないでしょうか。
古くなった宝石をお売りすれば、作家の方が、また石に愛情を吹きかけて、新しい作品にしてくれるわけですよね。その作品を、また誰かが、いろいろな思いでお買いになって、新しい思い出を作られていくわけですよね。
それは素晴らしいことだと思うんです。しまい込まれていた宝石が、新しい命を吹き込まれて、また幸せを運ぶのですから。
あとはやはり、対応がきちんとしたお店、鑑定が丁寧なお店を選んでお売りになることでしょうね。

岸本様、本日はお忙しい中、 貴重なお話をありがとうございました。(取材: ライター 佐々木 至)